空き家管理と土地活用
空き家・土地の活用方法について
「空き家の管理」といわれても、多くの方が何をすべきなのかイメージしづらいのではないでしょうか。国土交通省の開催する「個人住宅の賃貸流通の促進に関する検討会」の資料によると、空き家所有者の7割が、物件をそのまま放置しているそうです。管理されていない空き家は荒れ果てて見た目が損なわれるだけでなく、ゴミの不法投棄を誘発したり、放火や不法侵入などの犯罪の温床となったりすることが少なくありません。
日田市でも近年空き家が増加傾向にあります。日田市で地域に密着して40年の不動産会社「丸善株式会社」では、そのような空き家の管理サービスを有料でご提供しています。
こちらでは、宅建業者であるプロである当社が、空き家の管理・活用法をご紹介していきます。
空き家放置のリスク
リスク①:老朽化が進み周囲へ多くの悪影響を及ぼす
住宅は住む人がいないと一気に老巧化が進みます。日々の掃除や換気が行われないため湿気や汚れが溜まりやすくなり、害虫・害獣が棲み着きやすくなることが原因です。さらに、老巧化した空き家はさまざまな悪影響を周囲に及ぼす可能性もあります。具体的にどのような悪影響があるのか以下にまとめましたのでご覧ください。
- 倒壊のリスク
老巧化した空き家は倒壊しやすくなっています。屋根材や塀が崩れて周囲に飛び散り、通行人や近隣住宅に被害を及ぼす可能性も否定できません。万が一そのようなことがあれば、責任を負うのは所有者様です。 - 火災のリスク
老巧化した空き家は放火・自然発火リスクがあります。何らかの理由で発火してしまったとしても住んでいる人がいないため発見が遅れてしまい、近隣に被害が及ぶ可能性もあります。周囲に被害が及んだ場合、空き家の管理や火災予防が不十分と判断されると責任を問われる可能性があるので注意が必要です。 -
庭木の越境、雑草トラブル
手入れされていない庭は草木が生い茂りやすくなります。庭木が隣家の敷地に越境してしまうというトラブルは空き家でよくある問題です。 -
不法投棄や衛生状況のトラブル
放置された空き家の敷地内に生活ゴミや粗大ごみが不法投棄される事例は少なくありません。もちろん不法投棄した側が悪いのですが、ゴミを処理せず放置され続けると悪臭・細菌が発生する原因となり周辺環境に影響を及ぼします。結果的に管理責任を問われ、周辺住民とトラブルになる可能性があります。 -
害虫・害獣のトラブル
空き家の庭は人の気配がなく草木も生い茂っているため、シロアリ・スズメバチ・ネズミその他害虫・害獣の棲家になることがあります。一度棲み着いてしまうと駆除が難しく、繁殖してしまい周辺の生活環境に悪影響を及ぼすことがあります。 -
不法侵入・犯罪リスク
空き家は不法侵入されやすく、犯罪者の拠点となる可能性もあります。空き巣や盗難、放火などを起こす犯罪者の拠点となれば、周囲の治安が悪くなり悪影響を及ぼします。
リスク②:せっかくの土地を有効活用できない
空き家は放置したままでは特に利用価値がありません。せっかく土地があっても有効活用ができないため、固定資産税や管理・維持費を払うだけの負の資産となってしまうでしょう。
敷地が広い、人気のエリアである、形状が良いなどであればいっそのこと解体して土地活用した方がメリットとなります。
リスク③:建物の資産価値が大きく下がる
人の住まない家は老巧化のスピードが早く、建物の資産価値を一気に下げてしまいます。資産価値が下がれば売却はもちろん賃貸利用もしにくくなるため、けっきょく放置し続けてしまい、さらに資産価値を下げるという悪循環を生み出す可能性もあります。
さらに、放置された空き家が原因で周辺の生活環境に悪影響が及び、地域全体の評価が下がって周辺の不動産相場が下がる場合もなくはありません。放置し続けることは所有者様はもちろん、周囲の方々の資産にまで影響する可能性がありおすすめできません。
リスク④:税金の負担が大きくなる
人が住んでいない・使っていない空き家であっても固定資産税や都市計画税の納税義務から逃れることはできません。もちろん、相続した空き家ならば相続税の対象にもなります。また、適切な管理が行われず周囲に悪影響を及ぼすと行政から判断されれば「特定空き家」に指定され、固定資産税の優遇措置を受けられず、税負担がさらに大きくなる可能性もあります。
特定空き家に指定されてしまう4つの条件
特定空き家に指定される条件は以下の4つです。
- 倒壊など保安上危険となる恐れのある物件
- 衛生上、著しく問題があり有害となる恐れのある物件
- 適切な管理が行われず著しく景観を損ねている物件
- その他、周囲の生活環境の保全を図る上で放置されることが不適切と判断される物件
空き家を土地にして「土地活用」!土地活用の方法と特徴とは?
土地にはさまざまな活用方法があります。うまく使うことができれば、住まいの場となったり、お金を生み出したりするかもしれません。土地活用の主な方法と、それぞれの特徴についてみていきましょう。
売却
不動産会社と媒介契約を結び、購入希望者様を募って売却します。「早めに手放したい」という場合は、不動産会社が買主となる「不動産買取」という方法を選ぶとよいでしょう。
駐車場経営
土地を駐車場にして貸し出します。賃貸契約を結ぶ月極やコインパーキングなど、場所に合った形態を選びましょう。地面がむき出しの状態のものから、舗装してフラップなどを設置したもの、RC(鉄筋コンクリート造)の建物による立体駐車場など、さまざまなタイプが存在します。
定期借地(一時金方式)
50年以上の期間を設定し、土地の賃貸契約を結びます。地代は一括払いです。契約期間が終了すれば土地が返ってくるので、所有権を持ったまま、まとまった資金を手に入れることができます。
アパート・マンション経営
アパートやマンションを建築し、賃貸住宅にする方法です。土地の上に建物を建てると固定資産税が優遇され、ローンを組めば相続税でも有利になります。ただし、空室リスクがあるため、周辺地域に賃貸需要があるか見極めが重要です。
オフィスビル・商業ビル経営
アパート・マンション経営同様に建物を建築しますが、こちらは企業や店舗を対象として貸し出します。坪あたりの賃料が高くなり長期契約となりやすいのが魅力ですが、景気の影響を受けやすく、建築コストも高くなりがちです。
店舗経営
店舗やショッピングセンターを誘致します。幹線道路沿いにまとまった規模の敷地があれば、選択肢に入るでしょう。土地だけを貸して地代を得る方法と、建物を建てて賃貸収入を得る方法があります。
丸善の空き家管理サービス内容
通気・換気 定期的な空気の入れ換えにり湿気を外に逃すことで家屋や家具の劣化から守ります。 |
雨漏り点検 天井などを視認し雨漏りしていないか点検します。 |
---|---|
通水 定期的な通水で排水管の調子を整えます。害虫侵入、悪臭防止にもなります。 |
室内・建物点検 依頼を受けてから傷んでいないか、異常がないかを確認します。 |
ポスト掃除 定期的な点検で郵便物は回収・整理・郵送をおこないます。 |
庭のゴミ処理 ごみが溢れていると衛生的に悪くなってしまいます。点検の際、ごみは処理します。 |
近隣あいさつ 近隣あいさつに関するアドバイスを行ないます。 |
当社の管理者看板設置 どこの業者が管理しているか分かるように、看板を設置します。 |
クレームの一時対応 クレームの対応などできるだけないように予防することも大切です。まずはご相談下さい。 |
庭木確認 庭木が茂りすぎている場合、近隣の迷惑になったり泥棒が狙う可能性が高まったりするため確認します。 |
写真付き巡回報告書 巡回報告の写真を一緒に送ることで、依頼者さまも安心して家を任せられます。 |
※表はスクロールして確認することができます。
※通水は水道の契約を継続中の場合のみ
※雨漏り確認や緊急時点検には光量が必要なので、電気の契約を継続中の場合のみ
※料金に関しましては、お気軽にお尋ねください。
PICK UP!!
九州有数の別荘地・日田市の魅力
日田市は九州でも有数の別荘地であることをご存じでしょうか。派手な観光地はそれほどありませんが、自然が豊かで気候も穏やか。温泉でゆったりと湯治を楽しむには最適な地です。本州からも比較的近く、福岡からなら車で1時間程度しかかかりません。それなのに、福岡に比べてぐっと安く土地が手に入ります。別荘でバカンスを楽しむように、あなたも日田で暮らしてみませんか?